夏に花を買って帰ると、翌日にはもう頭が垂れていた、という経験はありませんか。気温が高い季節は、花にとって過酷な環境です。でも、最初の扱い方を少し変えるだけで、同じ花が三日長持ちすることがあります。Fern Crest Zoneで毎週花を仕入れながら気づいたことを、ここにまとめます。
買って帰ったら、まず茎を切る ¶
花を買って帰ったら、まず水の中で茎を斜めに切ります。これを「水切り」と言います。茎の断面が空気に触れると、維管束が詰まって水を吸い上げにくくなります。水の中で切ることで、断面がすぐに水に触れるため、吸水が始まりやすくなります。ハサミよりも花用のナイフの方が断面がきれいになりますが、よく切れるハサミでも十分です。
水は毎日替える、花瓶は洗う ¶
夏は水が傷むのが早いです。毎日水を替えるだけで、花の持ちが変わります。水を替えるときは、花瓶もさっと洗ってください。花瓶の内側に細菌が繁殖すると、水が濁って花が傷みやすくなります。洗剤を使う場合は、よくすすいでから水を入れてください。洗剤の成分が残ると、逆効果になることがあります。
直射日光とエアコンの風を避ける ¶
花を飾る場所は、直射日光が当たらない明るい場所が理想です。窓際は光が入って見栄えがいいですが、夏の直射日光は花を急速に傷めます。また、エアコンの風が直接当たる場所も避けてください。乾燥した風は花の水分を奪います。玄関や廊下など、比較的涼しい場所が夏の花には向いています。
夜は涼しい場所に移す ¶
夏の夜、部屋の温度が高い場合は、花を涼しい場所に移すと長持ちします。冷蔵庫の野菜室に入れる方法もありますが、エチレンガスを出す果物(リンゴ、バナナなど)と一緒にしないでください。エチレンガスは花の老化を早めます。花専用のスペースを確保するか、廊下など涼しい場所に置くだけでも効果があります。
傷んだ花は早めに取り除く ¶
花束の中に一本傷んだ花があると、周りの花も傷みやすくなります。傷んできた花は早めに取り除いて、残りの花を長持ちさせましょう。取り除いた後は、残った花の茎をもう一度切り直すと、吸水が改善されることがあります。花が減っても、グリーンや葉ものだけで飾り続けると、それはそれで落ち着いた雰囲気になります。
花の扱い方は、慣れると自然と身につきます。最初の三日間だけ少し丁寧に扱ってみてください。それだけで、花との時間がずいぶん変わります。